【夏は耳ムレ・耳カビに注意!】耳の不快調査とセルフチェックで自分の耳の状態を知ろう

「高温多湿の夏における耳の不快調査」概要

調査サマリー

  • 梅雨や雨の時期のイヤホン・ヘッドホン使用率は4%。1日1時間以上イヤホン・ヘッドホンを使用する人は約半数。
  • 夏のケアとして意識が高いのはUV・暑さ・汗。イヤホン蒸れや通気対策などの「耳のケア」を行っている人はわずか11%。
  • 2%が夏のイヤホン・ヘッドホン着用による「不快感」を経験。不快症状として感じるのは「耳のムズムズ」、「衛生面の不安」、「痛み・圧迫感」。
  • 「不快感」の対策をしたことがある人はわずか17.1%で、54.6%が「我慢」と回答。
    耳の不快感、5%が「対策方法がわからない」。医師への相談経験はわずか17.2%

調査について

調査名  :高温多湿の夏における耳の不快調査
調査対象 :イヤホンを保有し、日常的に使用する男女500名
実施時期 :2025年5月30日(金)~2025年6月2日(月)
調査方法 :インターネット調査
有効回収数:500サンプル
※掲載いただくときは、nwm(ヌーム)「高温多湿の夏における耳の不快調査」調査と記載ください。
※小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100にならない場合がございます。

高温多湿の夏における耳の不快調査

梅雨や雨の時期のイヤホン・ヘッドホン使用率は87.4%

事前調査で男女1187名に「梅雨や夏の時期にイヤホン・ヘッドホンを使うことがありますか?」と質問したところ、全体の87.4%が「ある」と回答。イヤホン・ヘッドホンを日常的使用している人が多いことがうかがえます。

また、1日の平均使用時間について質問したところ、最も多かったのは「1時間未満」で32.8%となりましたが、1日1時間以上使用している方は48.3%と約半数に及ぶことがわかりました。また、年代別では10代の10人に1人が5時間以上使用している結果に。昨今の動画・音楽視聴などのエンタメ需要が加速していることも影響していると考えられます。

イヤホン蒸れなどの「耳のケア」を行っている人はわずか11%。

イヤホンを日常的に利用する男女500名に「夏の暑さ・湿気への対策として意識的にケアしている部位」について聞いたところ、顔周りのケアが61.6%と最も多く、次いで脇・足、首周りという結果に。耳を選んだ人は11.0%であり、UVや汗、ニオイに関して意識的にケアをする層が多い反面、イヤホンの蒸れや通気対策などはほかのケアに比べて意識が低いことが浮き彫りになりました。

43.2%が夏のイヤホン・ヘッドホン着用による「不快感」を経験

「夏にイヤホンやヘッドホンを装着時に汗や蒸れなどで「不快感」を感じたことはありますか?」という質問に対し、43.2%が「感じる」と回答。

不快症状として最も多かったのが「耳の中がムズムズする」で51.1%。密閉型イヤホンやヘッドホンで耳の穴が密閉されていることが原因であると考えられます。

耳に不快感を感じているのに「我慢している」が約半数。

さらに、「夏にイヤホンやヘッドホンを装着時に汗や蒸れなどの不快感に対して、対策したことはありますか?」という問いに対して、対策経験がある人はわずか17.1%半数以上である54.6%が「我慢している」と回答しており、耳の不快感は放置されやすいことがうかがえます。

耳の不快感、38.5%が「対策方法がわからない」

また、「対策できない理由」について、「どんな対策をすれば良いかわからなかった」が38.5%。次いで、「症状が軽く、我慢できると思った」、「そのうち自然に治ると思った」「不快感には気づいていたが放置していた」が上位を占めました。「これまでの耳の健康リスクの医師への相談経験」についての問いに82.8%が「ない」と回答。耳の不快感は軽視されやすいうえに対策方法があまり知られていないことから、医療機関への受診も少ないことが明らかになりました。

考察

本調査では、梅雨や夏の時期におけるイヤホン・ヘッドホンの使用実態と、それに伴う“耳の不快感”の実情が明らかになりました。

調査によると、87.4%の人がこの時期にもイヤホンを使用しており、その約半数が1時間以上利用している実態が確認されました。特に10代では、5時間以上使用する層も一定数存在しています。

一方、紫外線対策や汗対策など“夏の準備”は多くの人が行っているにもかかわらず、「耳のケア」を意識している人はわずか11.0%。耳はケア対象として“盲点”になっていることが浮き彫りとなりました。

実際には、43.2%の人がイヤホン使用時に「耳の中がムズムズする」「圧迫感」「雑菌が気になる」などの不快を感じているものの、そのうち54.6%が「我慢している」と回答。具体的な対処をしている人はわずか17.1%にとどまっています。

こうした中、オープンイヤー型イヤホンの使用者からは「蒸れの軽減」「耳の中が痒くなりにくい」「清潔を保ちやすい」といった声が多数挙がり、61.5%が“装着時の蒸れが軽減された”と実感しており、耳の不快感を減らす有効な選択肢としての可能性が示されました。

今後、耳の不快感に対する意識を高め、オープンイヤー型イヤホンをはじめとする新たなケアアイテムを積極的に広めていくことが重要です。

さらに、見過ごされがちな耳の状態を可視化する必要性を感じ、この度「耳の不快セルフチェックシート」と「耳の不快指数チャート」を作成しました。

耳の状態を知ろう!「耳の不快指数」セルフチェック

調査の結果を受け、そらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院 院長の内尾 紀彦先生監修のもと、耳の不快感を可視化できる耳の不快セルフチェックシートを独自に開発しました。

セルフチェックシートには15個の質問があり、当てはまる項目にチェックを入れていくことで、チェック数に応じて耳の不快指数チャートと照らし合わせることで自分の今の耳の状態が5段階のうちどこにあたるかがわかります。

ぜひこの機会に自分の耳の健康状態を把握し、耳のケアに対する意識を高めてみませんか?

「耳の不快セルフチェックシート」

「耳の不快指数チャート」

<チェック数とチャート詳細>

  • 0~1:非常に良好。理想的な耳のコンディション。
  • 2~4:耳の中に軽い湿気やムズムズ感などを感じたことがある。外耳炎の前段階にあたるリスクあり。
  • 5~8:耳の中のムレ感・違和感を自覚している。既に耳のバリア機能が弱まりかけているサイン。放置すれば炎症や感染の進行可能性あり。
  • 9~12:耳の中がムレてかゆい、違和感が続く、イヤホンが当たると痛いなど、不快が継続している状態。すでに軽度の外耳炎や皮膚炎の可能性あり。具体的な対処が必要。
  • 13~15:痛みや強いかゆみ、耳垢の異常、分泌液など、明らかに異常な症状が複数該当。外耳炎・湿疹・真菌症などを既に発症している可能性あり。すみやかに耳鼻科を受診すること。

 

この夏は耳トラブル&リスクを回避して、快適に音を楽しもう!
夏をノリ切る、新定番「耳スピ」を始めませんか?

「夏は耳スピ!」特設ページ

 

特集一覧に戻る