
ランニングなど、屋外でのスポーツやジムでのワークアウトの際に、「音楽を聴きながら体を動かしたい」と考える方は多いのではないでしょうか。好きな音楽で気分を高めつつも運動に集中するためには、いくつかのポイントを押さえてイヤホンを選ぶ必要があります。
この記事では、ランニングに適したイヤホンの特徴や選び方、おすすめの製品などを解説していますので、ぜひ参考にしてください。
一口にイヤホンといっても、使用シーンによって向き・不向きがあります。
ランニング用イヤホンとは、ランニングなどの運動中の使用に向いているイヤホンのことです。ランニングに向いているイヤホンを持っておけば、屋外やジムでのワークアウトの際に、好きな音楽などを聴きながら体を動かせます。
次章から、ランニング用イヤホンの特徴などについて詳しく見ていきましょう。
有線タイプだと、頭を動かしたり腕を振ったりしているうちに、ケーブルが絡まる・引っ掛かるといった煩わしさが生じやすいでしょう。また、有線タイプの場合は、ランニング中にケーブルが擦れることで発生する「タッチノイズ」が気になる可能性もあります。
ワイヤレスタイプなら快適性が高く、運動に集中可能です。
ワイヤレスイヤホンは、さらに「完全ワイヤレスイヤホン」「ネックバンドタイプのイヤホン」「肩掛けタイプのイヤホン」の3つのタイプに分類できます。ここでは、各タイプの特徴を解説します。
完全ワイヤレスイヤホン(フルワイヤレスイヤホン)は、左右のイヤホンが独立している製品です。ケーブル部分が一切ないため、タッチノイズも入らず快適に使用できます。
また、ほかのタイプと比べて種類が豊富にあることから、お気に入りの一台を見つけやすいでしょう。耳から外れやすい製品だとイヤホンの落下や紛失の恐れがあるため、購入時にはフィット感を確かめることが重要です。
ネックバンドタイプのイヤホン(左右一体型イヤホン)は、ワイヤレスではあるものの、左右のイヤホン同士はつながっている製品です。ケーブルではなく、バンドでつながっていることが多いでしょう。
ネックバンドタイプなら、どちらかのイヤホンが落下してしまう心配がなく、イヤホンを使わない時は首に掛けておけます。ただし、完全ワイヤレスイヤホンと比べると、人によっては首元のバンドが邪魔だと感じるかもしれません。
肩掛けタイプのイヤホンは、ネックバンドタイプと同様に左右一体型のイヤホンで、ケーブルを首や肩のあたりに掛けて使用する製品です。左右のイヤホンは、バンドではなくケーブルでつながっていることが多いでしょう。
メリット・デメリットなどの特徴は、基本的にネックバンドタイプのイヤホンと同様です。
前章で紹介したタイプの違いのほかにも、ランニング用イヤホンの選び方にはいくつかのポイントがあります。ランニング・スポーツシーンを想像しながら、ポイントをチェックしていきましょう。
ワイヤレスイヤホンには、耳との物理的な接触の仕方や密閉性によって、「カナル型イヤホン」「インナーイヤー型イヤホン」「オープンイヤー型イヤホン」の3つの形状があります。それぞれの概要は、以下のとおりです。
カナル型イヤホン | 耳栓のような「イヤーピース」を耳の穴に差し込み、外部の音を遮断して使用する密閉型のイヤホン |
インナーイヤー型イヤホン | イヤーピースがなく、耳の入口に引っ掛けて使用する半開放型のイヤホン |
オープンイヤー型イヤホン | 耳の上部に引っ掛けたり、耳の下部の軟骨部分を挟み込んだりして、耳をふさがずに使用する開放型のイヤホン |
ランニング用イヤホンとしては、周囲の音を聞き取れて安全性が高い、オープンイヤー型イヤホンがおすすめです。オープンイヤー型イヤホンなら、車や自転車の接近音などに気付きやすくなります。
また、開放感が高く、カナル型イヤホンやインナーイヤー型イヤホンのような耳の蒸れ・聴き疲れが起こりにくいのもメリットです。長時間着けていても快適に走れるでしょう。
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オープンイヤー型イヤホンの音の伝達方式には、「空気伝導」と「骨伝導」の2種類があります。
空気伝導イヤホンは、空気を振動させて音を鼓膜に届ける仕組みの製品です。
一方、骨伝導イヤホンは、骨を振動させて脳に音の情報を届ける仕組みの製品です。一般的には、両方のこめかみ部分を挟むようにして装着します。
骨伝導イヤホンの場合、製品や体質によって、振動・締め付けによる不快感や音の聴こえ方に差が出やすい点に注意しましょう。このような点が気になる方は、空気伝導のオープンイヤー型イヤホンを選ぶと安心です。
骨伝導イヤホンのデメリットについて詳しくは、以下の記事で解説しています。
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ランニングに集中するためには、イヤホンの装着疲れや耳から外れるストレスを感じにくいことが重要です。そのため、イヤホンの「重さ」と「フィット感」に注目しましょう。
まずは製品ごとに、片耳もしくは本体全体の重さを確認してみてください。軽量モデルなら、重さが原因でイヤホンがずれる心配も少なくなります。
フィット感に関しては、自分の耳の大きさや形によって変わります。付属の部品で装着感を調整できる製品や、柔軟性のある素材を用いた製品を選ぶとよいでしょう。イヤホンのフィット感は音質にも影響するため、快適なワークアウトのためにも押さえておきたいポイントです。
ランニング中は汗をかきやすく、さらに屋外の場合は突然の雨に見舞われるかもしれません。汗や雨でイヤホンが濡れると、故障のリスクが高まってしまいます。なかでも、電池や内部基板がある部分は水分に弱いため注意が必要です。ランニングやスポーツ時には、防水対応のイヤホンを選びましょう。
防水性能は、国際規格に基づき「IPX+数字」で表され、数字が大きいほど防水性能が高いと判断できます。目安として、「IPX4」以上あると安心です。IPX4のイヤホンは、水の飛沫を受けても耐えられるレベルを指します。
なお、製品によっては「IP+数字(2桁)」の表示がなされています。この場合は、防水性能だけでなく防塵性能についても判断可能です。1桁目が防塵性能の高さ、2桁目が防水性能の高さを表しています。
ただし、防水性能が高い製品でも、使用後は、水で濡らして固く絞った布などで早めに水分を拭き取り、しっかりと乾燥させることが大切です。特に汗は故障のリスクが高いため、注意しましょう。不純物が多い汗は部品の腐食を促進しやすいほか、内部基板が濡れることで回路のショートなどを誘発しやすいためです。
イヤホン本体で基本的な操作ができないと、その都度スマートフォンなどを取り出すことになってしまいます。本体に付いているタッチセンサーやボタンなどで、以下のような操作ができるかどうかをチェックしましょう。
また、ランニング中に急な電話が掛かってくることが想定されるなら、通話に関する基本操作もイヤホン本体でできると便利です。
ランニングに適しているのはワイヤレスイヤホンだとお伝えしましたが、ワイヤレスイヤホンは充電が欠かせません。バッテリーが切れた時点で使えなくなってしまうため、連続再生時間も忘れずにチェックしたいポイントです。
注意点として、チェックすべきなのは「充電ケースを含めた連続再生時間」ではないということです。ランニングやスポーツ中は充電ケースを使用しにくいので、「イヤホン本体のみの連続再生時間」で判断しましょう。
連続再生時間が長い製品を選んでおくと、多少充電し忘れても支障なく使用できます。例えば、連続再生時間が約8 時間あれば、一日に約1 時間使用しても1 週間はバッテリーが持つ計算です。
ランニング用イヤホンをお探しなら、nwm(ヌーム)の空気伝導オープンイヤー型イヤホン、耳スピシリーズがおすすめです。「耳スピ」とは「耳スピーカー」の略で、イヤホンなのに、まるでスピーカーのような開放感と臨場感のあるサウンドを体験できます。
耳スピシリーズのなかでも、ランニングやスポーツに向いているのはおもに以下の3製品です。
いずれもワイヤレスタイプで、NTT独自の「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」技術を採用しています。PSZ技術とは、ドライバーから一定距離のところで+と-を逆にした音波によって打ち消し合い、音漏れを抑えるものです。これにより、オープンイヤー型イヤホンでも音漏れを気にせず使用できます。
nwm GOは、ネックバンドタイプのコンパクトなワイヤレスイヤホンです。ランニング用イヤホンで迷った時の一台としておすすめできます。
〈nwm GOと他社製品の比較〉
質量 | 防塵・防水性能 | 連続再生時間 | |
nwm GO | 約20 g | IP55 相当 | 最大10 時間 |
製品A | 約33 g | IPX4 | 最大10 時間 |
製品B | 約22 g | IPX5 | 最大5 時間 |
製品C | 約29 g | IP55 | 最大6 時間 |
製品D | 約25 g | IPX5 | 最大6 時間 |
nwm GOのイヤホン本体はわずか20 g程度で、ネックバンド部分も柔軟性に優れた設計となっています。また、IP55 相当の高い防塵・防水性能があり、突然の雨でも安心して使用可能です。
カラーバリエーションは、フォグブラック・グレイシャーホワイト・ソイルベージュの3種類があります。
▼体験者の声
左右のイヤホンが落下する心配をせず、使いたい時・休憩したい時にさっと着け外しできるのが魅力的な形状です。軽量で締め付け感も少なく、長時間装着したままでもストレスは感じませんでした。音漏れを抑える工夫もなされているので、インドアの用途でも活躍しそうです。
オープンイヤー型 ネックバンドワイヤレス 耳スピーカー
nwm MBN001は、肩掛けタイプのワイヤレスイヤホンです。ネックバンドタイプのnwm GOよりもケーブル部分が長いものの、肌触りが良い素材を使用しているので快適性は劣りません。nwm GOとnwm MBN001は、好みに合わせて形状を選ぶとよいでしょう。
〈nwm MBN001と他社製品の比較〉
質量 | 防塵・防水性能 | 連続再生時間 | |
nwm MBN001 | 約23 g | IPX5 相当 | 最大20 時間 |
製品E | 約33 g | IPX4 | 最大10 時間 |
製品F | 約22 g | IPX5 | 最大5 時間 |
製品G | 約29 g | IP55 | 最大6 時間 |
製品H | 約25 g | IPX5 | 最大6 時間 |
nwm MBN001は軽量なだけでなく、連続再生時間が最大20 時間とバッテリーの持ちも優れています。カラーバリエーションは、ダークブラウン・ホワイトベージュの2種類です。
オープンイヤー型 ネックバンドワイヤレス 耳スピーカー
nwm DOTSは、完全ワイヤレスのオープンイヤー型イヤホンです。
〈nwm DOTSと他社製品の比較〉
質量 | 防塵・防水性能 | 連続再生時間 | |
nwm DOTS | 片耳約8 g | IP54 相当 | 本体のみ約8 時間 |
製品I | 片耳約13 g | IP54 | 本体のみ約6 時間 |
製品J | 片耳約12.6 g | IP55 | 本体のみ約8 時間 |
製品K | 片耳約8.7 g | IP54 | 本体のみ約6 時間 |
片耳約8 gと、他社製品に比べて軽量であるのに加え、付属のテールチップにより装着感の調整が可能です。完全ワイヤレスでありながらも負担なくしっかりと耳にフィットし、ランニング中でも快適に使用できます。
また、PSZ技術とともに、周囲の音をカットし、あなたの「声」だけ届けるNTTの特許技術「Magic Focus Voice(マジックフォーカスボイス)」も搭載。ランニング中の急な電話でも、外の騒音を気にせず会話が可能です。スポーツシーンのほか、通話やオンライン会議などのシーンでも活躍するでしょう。
カラーバリエーションは、チャコールブラック・ストーンホワイト・マスタードイエロー・バーガンディレッド・モスグリーンの5種類です。
▼体験者の声
ケーブル部分がまったくないので、イヤホンを着けていても非常に身軽です。自分に合うサイズのテールチップを選んで、事前にきちんとフィット感を調整しておけば、ランニング時でもイヤホンを落下させずに使えそうです。カラーバリエーションも豊富なので、スポーツウェアとの色合わせを楽しむのも良いかもしれません。
オープンイヤー型 完全ワイヤレス 耳スピーカー
ランニング・スポーツ時に使用するイヤホンは、ワイヤレスタイプのなかから選ぶのがおすすめです。さらに空気伝導のオープンイヤー型なら、振動や締め付けを気にせず、かつ周囲の音を聞き取りながら安全に使用できます。
そのほか、イヤホンの重さやフィット感、防水性能などのポイントも忘れずにチェックしましょう。
nwm(ヌーム)の耳スピシリーズには、ランニングやスポーツシーンにも活躍するイヤホンがそろっています。特徴の違いやお好みの形状からモデルを選び、運動時でも安全かつ快適に、ぜひ音楽を楽しんでください。