
アウトドア向けの特徴を備えたイヤホンは、自然の環境音や仲間との会話を満喫しながら、同時にオーディオコンテンツも楽しめる魅力的なアイテムです。
この記事では、アウトドア向けイヤホンの選び方を項目別に詳しく解説するとともに、おすすめの製品も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、アウトドアでのランニング時にイヤホンを使用したい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
そもそもアウトドア(アウトドアアクティビティ)とは、屋外でのレジャー活動のことです。
自然に囲まれた場所で行なうアウトドアの代表的な例として、キャンプ・登山・ハイキング・釣りなどが挙げられます。そのようなアウトドアシーンをお気に入りの音楽で彩れば、より一層楽しむことができるでしょう。
屋外で音楽を聴くデバイスとしては、イヤホンのほかにスピーカーもあります。しかし、スピーカーは広範囲に音が届く分、周囲への配慮が必要です。
特にキャンプ場では、スピーカーの利用時間帯についてルールを設けているケースもあります。昨今は、スピーカーによる騒音トラブルが増えていることから、時間帯に関係なくスピーカーの利用自体を全面的に禁止しているキャンプ場も増加傾向です。
このような点も踏まえると、アウトドアシーンで気兼ねなく音楽を楽しむ際には、イヤホンが活躍するでしょう。
ここから、アウトドアシーンではどのようなイヤホンを選べば良いのか解説していきます。
まずは、防塵・防水性能についてです。アウトドアでの活動中は、以下のような場面が想定されます。
このような時に、耐水性のないイヤホンだと故障してしまう恐れがあります。また、屋外で使用する以上、塵や砂埃などの影響も受けやすいでしょう。
そこで、アウトドア向けイヤホンを選ぶ際には、防塵・防水性能のチェックが必要です。防塵・防水性能は、「IPコード」で表されます。
「IP(International Protection)コード」とは、電気製品の防塵・防水性能を表す国際規格です。製品ごとのIPコードを確認すれば、異物と水の侵入にどの程度耐えられるかがわかります。
具体的には、「IP+数字(2桁)」で表され、1桁目が防塵性能の高さ(0~6)、2桁目が防水性能の高さ(0~8)を示しています。各桁の数字(等級)が大きいほど、防塵または防水性能が高いと判断することが可能です。
なお、防水性能のみを示した製品の場合は、「IPX+数字(1桁)」で表されます。
具体的にどれくらいの防塵・防水性能があれば良いのかというと、アウトドアシーンでは「4」または「5」等級以上あると安心です。防塵・防水性能の等級による違いは、以下のとおりです。
等級「4」 | 等級「5」 | |
防塵性能 | 直径1mm以上の異物が侵入しない | 粉塵が大量には侵入しない |
防水性能 | 水の飛沫に耐えられる | 一般的な強さの噴流水に耐えられる |
ただし、防水性能については、海水や温泉などの特殊な条件下で保証されるものではない点に注意が必要です。
イヤホンと聞いて一般的に想像するのは、耳の穴に耳栓のような部品を差し込んで装着するものではないでしょうか。これは、「カナル型イヤホン」と呼ばれるものです。
しかし、アウトドアでカナル型イヤホンを装着すると、周囲の音が聞き取りにくくなってしまいます。予想外のアクシデントが発生した際などに、危険を回避しにくいでしょう。
また、外音をシャットダウンすることで、以下のようなデメリットも発生します。
そのためアウトドアシーンでは、耳をふさがない「オープンイヤー型イヤホン」がおすすめです。オープンイヤー型イヤホンには、空気伝導と骨伝導の2種類があります。
なお、カナル型イヤホンについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
空気伝導イヤホンと骨伝導イヤホンは、同じオープンイヤー型イヤホンであるものの、音の伝わり方が異なります。
空気伝導イヤホンは、空気を振動させて音を鼓膜に届ける仕組みです。通常、人間が音を聞く時と同じメカニズムで伝達します。
一方の骨伝導イヤホンは、骨を通じて内耳を直接振動させ、音の情報を届ける仕組みです。なかには、骨が振動する感覚や、頭部の締め付けをストレスに感じる方もいます。長時間の装着が予想されるアウトドアシーンでは、空気伝導イヤホンのほうが、快適性が高いかもしれません。
骨伝導イヤホンのデメリットについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
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骨伝導イヤホンのデメリットは?メリットや後悔しないための対策も紹介
また、以下の記事では、音の伝達方式以外の観点からもオープンイヤー型イヤホンのさまざまな種類を紹介していますので、併せて参考にしてください。
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オープンイヤーイヤホンとは?メリットや選び方、おすすめ製品を徹底解説
アウトドアシーンでは、イヤホンの装着感・フィット感も重要です。
イヤホンは、大きく「ワイヤレス」タイプと「有線」タイプに分けられます。
有線タイプの場合、屋外で動いているうちにケーブル部分を引っ掛けてしまったり、ケーブルが絡まってしまったりする可能性があるでしょう。
また、ワイヤレスのうち左右のイヤホンが独立した「完全ワイヤレス」タイプは、耳にフィットしていないと、振動や衝撃でイヤホンを紛失してしまうリスクが考えられます。
そのためアウトドア向けイヤホンとしては、ワイヤレスタイプを基本としつつ、以下のいずれかを基準にするのがおすすめです。
先述のとおり、アウトドアシーンではイヤホンの長時間の装着が予想されます。
ワイヤレスタイプのイヤホンを使用する場合は、充電が必須です。そのため、アクティビティの途中で充電切れを起こさないよう、バッテリーの持続時間(連続再生時間)もポイントになるでしょう。どれくらいの連続再生時間があれば良いかは、アウトドアの種類や装着スタイルなどによっても変わります。
また、連続再生時間は、「イヤホン本体のみ」と「充電ケース込み」の2パターンがあります。以下のような観点でチェックしておくと、安心です。
ただし、連続再生時間が特別に長い製品は、本体やケースが大型化する傾向もあります。装着・持ち運び時のコンパクトさと、バッテリーの持ちの良さを両立できる製品がおすすめです。
アウトドア向けイヤホンをお探しなら、nwm(ヌーム)のオープンイヤー型イヤホン「耳スピ」がおすすめです。今回は、以下の2製品を紹介します。
いずれもワイヤレスタイプで、音漏れを抑えるNTTの独自技術「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」を搭載しています。PSZ技術について詳しくは、以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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オープンイヤーイヤホンは音漏れする?音漏れを抑える方法や技術も紹介
nwm DOTSには、雑音が多い環境下でも自分の声だけをクリアに届けられる、NTTの特許技術「Magic Focus Voice(マジックフォーカスボイス)」も搭載しています。
両製品とも、再生・停止や音量調節など、基本的な操作はすべてイヤホン本体で行なえます。アクティビティの途中で、都度スマートフォンを取り出す必要はありません。
nwm GOは、アクティビティとの相性の良さに着目して誕生した、ネックバンドタイプのイヤホンです。シンプルかつスタイリッシュなデザインで、快適に装着できます。
質量、防塵・防水性能、連続再生時間は以下のとおりです。
質量 | 防塵・防水性能 | 連続再生時間 |
約20 g | IP55 相当 | 最大10 時間 |
nwm GOにはIP55 相当の高い防塵・防水性能があるため、アウトドアでも突然の雨を心配することなく使用可能です。カラーバリエーションには、定番のフォグブラックのほか、アウトドアシーンにマッチするソイルベージュなどもあります。
▼体験者の声
ネックバンドタイプなのに重さが約20 gと軽量で、耳が圧迫されたり、痛くなったりするような感覚はありませんでした。骨伝導イヤホンにありがちな振動の不快感もないため、装着感を重視する方におすすめです。物理ボタンによって、一通りの基本操作もスムーズに行なえました。
オープンイヤー型 ネックバンドワイヤレス 耳スピーカー
nwm DOTSは、完全ワイヤレスのイヤホンです。付属のテールチップにより耳にしっかりとフィットさせられるので、完全ワイヤレスタイプでもアウトドアシーンで安心して使えます。
質量、防塵・防水性能、連続再生時間は以下のとおりです。
質量 | 防塵・防水性能 | 連続再生時間 |
片耳約8 g | IP54 相当 | 本体のみ約8 時間、充電ケース込み最大32 時間 |
充電ケース込みなら、nwm GOを上回る最大32 時間の使用が可能です。先述したNTTの特許技術「Magic Focus Voice」は、通話やオンライン会議などのシーンで役立つので、アウトドア以外でも活用したい方はnwm DOTSを選ぶとよいでしょう。
モスグリーンやバーガンディレッドといった全5種類のカラーバリエーションのなかから、アウトドアウェアなどとマッチするものを選べるのも魅力です。
▼体験者の声
屋外でイヤホンが外れないようにするため、かつ音質の良さを十分に味わうためには、最初のフィット感の調整が重要です。音漏れはもちろん、Magic Focus Voiceによってマイクのノイズも気にならず、活用の幅が広いと感じました。カラーバリエーションが豊富なので、家族や友人へのプレゼントにもぴったりです。
オープンイヤー型 完全ワイヤレス 耳スピーカー
アウトドア向けイヤホンを選ぶ際には、おもに以下のポイントをチェックしましょう。
これらのポイントを高いレベルで満たしているのが、nwm(ヌーム)の「耳スピ」シリーズです。特に今回紹介したnwm GOやnwm DOTSは、日常使いに加えて屋外でのレジャー活動時に使用するのにも向いています。
nwmや耳スピシリーズについてのさらに詳しい情報は、ぜひ以下のページをご覧ください。