若者を中心に広がる“イヤホン難聴”
イヤホン難聴は、イヤホンを使用して、大音量の音を聴き続けることにより引き起こされる難聴です。難聴は騒音性難聴または音響性難聴(音響難聴)に分類され、工事の音やコンサート・ライブ会場などの音でも同様の症状が発生する可能性があります。
スマートフォンの普及にともない、イヤホンやヘッドホンで気軽に音楽を楽しめるようになった一方で、若者を中心として世界的に難聴のリスクが高まっています。日本でも、ここ10年で10~30代の聴力が低下傾向にあるとされており、難聴は身近な社会問題の一つだといえるでしょう。
イヤホン難聴の症状には、音が聞こえにくい、耳鳴り、耳閉感などがあります。イヤホン難聴はじわじわと進行するため、初期は症状を自覚しにくいでしょう。気付いたら難聴になっていたというケースもあるため、耳の違和感に気付いたら早めに対策をとることが重要です。
イヤホン難聴の原因は「大音量×長時間」
耳から入った音は内耳にある「有毛細胞」で振動から電気信号に変換され、脳に伝わります。大きい音に有毛細胞が長時間さらされると、傷ついたり毛が抜け落ちたりして、音の振動をとらえられなくなってしまいます。これが、イヤホン難聴の発症メカニズムです。
一般的に、85dBを超える大きな音を長時間き続けることで、難聴のリスクが高まるとされています。100dB以上の大音響にさらされると、突然難聴になることもあるため、より注意が必要です。
イヤホンを使用すると耳のなかに直接音が入り、通常より音が耳に伝わりやすくなります。このとき、イヤホンから音漏れするほどの大きな音を長時間聴き続けると、難聴になりやすくなるため注意しましょう。
イヤホン難聴になったらどうなる?
有毛細胞が壊れるまえであれば、耳を安静にすることにより細胞は回復します。しかし、有毛細胞が完全に壊れてしまうと、基本的に聴力は元には戻りません。
一時的な難聴であれば内服や点滴などの薬物療法により回復することもありますが、治療を行なっても聴力が十分には回復しない可能性もあります。
聞こえないことだけが難聴のデメリットではありません。難聴になると他者との意思疎通が困難になり、精神面にも影響が出てしまうこともあります。
先述のとおり、イヤホン難聴には症状に気が付きにくいという特徴があります。気付いた時には手遅れ、ということにならないように日頃の予防を大切にしましょう。
イヤホン難聴を予防する方法
イヤホン難聴は大きな音を長時間聴き続けることによって発症するため、音量を下げ、イヤホンで音を聴く時間を減らすことが予防につながります。
一般的に、65dB程度の音であれば、難聴になるリスクは低いとされています。イヤホンの最大出力は100~120dBあたりのため、60%以下の音量に設定しましょう。
ただし、イヤホンの最大出力音量は、製品によって異なる点に注意が必要です。心配な時は、イヤホンをした状態で周りの音が聞き取れる音量に設定するのがおすすめです。音量を適切に設定するとともに、1時間に10分程度は耳を休めるよう心がけましょう。
また、音量を制限するアプリを使用したり、耳への負担を減らすためにイヤホンを変えたりすることも効果的です。耳を大切にしながら、音を長く快適に楽しんでいきましょう。
耳に優しいとされる「オープンイヤーイヤホン」とは?
オープンイヤー型イヤホンは、耳をふさがない状態で装着できる点が特徴です。耳を完全にふさがないため周囲の環境音を取り入れられます。その特徴から「ながら聴きイヤホン」ともいわれており、最近注目が高まっている新定番のイヤホンです。
ここからは、オープンイヤー型イヤホンが耳に優しいといわれる理由や、使用の注意点について解説します。
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オープンイヤーイヤホンが耳に優しいといわれる理由
従来のカナル型のイヤホンは、耳の穴に挿入し密着させて装着するため、音がダイレクトに届きやすい反面、耳に負担をかけやすいというデメリットがありました。
長時間装着していると痛みや痒みを感じることもあり、特に夏場は蒸れて不快感をおぼえる方もいます。蒸れにより菌が繁殖すると炎症を起こすこともあり、炎症は難聴につながることもあるため、カナル型イヤホンに苦手意識を持つ方もいるのが現状です。
オープンイヤー型イヤホンは耳を密閉しないため、圧迫感もなく、長時間装着し続けても耳が疲れにくいという特徴があります。耳の外側に装着するため、耳垢や皮脂汚れの心配もなく衛生面でも安心できます。蒸れによる不快感もなく、快適に音楽を楽しめるでしょう。
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耳に優しいだけじゃない!オープンイヤーイヤホンの魅力
オープンイヤー型イヤホンの魅力は、耳に優しいことだけではありません。
耳をふさがない独特な設計だからこそ、装着したままでも外部の音を取り込めます。外出時にも周りの音が聞こえることから、車や自転車などの接近音にも気付けるため安全です。通勤や通学時などで駅のホームにいる時も、アナウンスを聞き逃す心配がありません。
イヤホンを取り外しすることなく会話できるため、自分の声も違和感なく聞き取れることもオープンイヤー型イヤホンのメリットです。子どもの世話をしながら、仕事をしながらなど、さまざまなシーンで活躍するでしょう。
オープンイヤーイヤホンで気を付けたいこと
オープンイヤー型イヤホンは、構造上、従来のイヤホンに比べると遮音性が低いというデメリットがあります。それゆえ音に集中できなかったり、音漏れしたりする可能性があるでしょう。周囲への音漏れが気になるなら、音漏れ抑制機能を搭載している製品を選ぶと安心です。
また、音がダイレクトに鼓膜に届かないため耳に優しいものの、周囲の音が聞こえることで、つい音量を上げてしまう可能性があります。耳への負担を増やさないよう、小さい音でもしっかり耳に届く製品を選び、音量が上がりすぎないよう設定しておきましょう。
オープンイヤー型イヤホンのデメリットについては以下の記事で詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。
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オープンイヤーイヤホンは音漏れする?音漏れを抑える方法や技術も紹介
オープンイヤーイヤホンの選び方
オープンイヤー型イヤホンにはさまざまな製品があり、それぞれ特徴が異なります。自分に合った製品を選ぶためにも、以下のポイントを比較しましょう。
なお、オープンイヤー型イヤホンには、空気伝導と骨伝導の2種類があり、音の伝え方が異なります。骨伝導は鼓膜ではなく耳周辺の骨を振動させて音を伝えており、人によっては振動や側圧によって不快感をおぼえる場合があります。
「nwm(ヌーム)」のオープンイヤーイヤホンなら小さい音でもしっかり聴こえる!
耳に優しいオープンイヤー型イヤホンなら、nwm(ヌーム)の「耳スピ」がおすすめです。「耳スピ」とは「耳スピーカー」のことで、イヤホンなのに、まるでスピーカーのような開放感と臨場感のあるサウンドを楽しめます。
NTTの特許技術「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」を採用しており、オープンイヤー型イヤホンのデメリットである音漏れを抑制しています。さらに、上位モデルには、「Magic Focus Voice(マジックフォーカスボイス)」も搭載しており、雑音が多い環境でも自分の声をしっかり届けられるでしょう。
ここでは、以下の4つの製品を紹介します。
nwm DOTS|完全ワイヤレスで日常に溶け込むデザイン
nwm DOTSは、音漏れを抑えるPSZ技術に加え、Magic Focus Voiceも搭載している、ワイヤレスタイプのオープンイヤー型イヤホンです。オープンイヤーでありながら高音質かつパワフルな音を提供しています。
片耳8 gと超軽量であるほか、充電ケースを利用すると最大32 時間の再生が可能です。デザイン性にも優れており、カラーバリエーションは5色展開となっています。
▼体験者の声
開放的なオープンイヤー型イヤホンは、音量を上げないと音楽に集中しにくいという先入観がありました。しかし、nwm DOTSは搭載技術によって、適度な音量設定でも十分にリスニング体験を楽しめます。バッテリーの持続時間も長いので、環境を選ばず活躍しそうです。
Magic Focus Voice
PSZ
オープンイヤー型 完全ワイヤレス 耳スピーカー
セール価格¥24,200
(税込)
通常価格(/)
nwm GO|アウトドアやスポーツでも活躍するネックバンド設計
アウトドアやスポーツなどアクティブなシーンで使用するなら、nwm GOがおすすめです。柔軟性と安定した装着感があるネックバンドタイプであり、わずか20 gの軽量設計だからこそ負担を感じずに長時間使用できます。
IP55 相当の防塵・防水性能を有しているため、突然の雨でも問題なく使用できます。
▼体験者の声
nwm GOは、ネックバンドタイプでも頭部への締め付け感がなく、かつ非常に軽いです。屋外やジムでのワークアウトの際に、良い意味でイヤホンの存在感を消して、体の動きと音楽に集中できるのが魅力だと感じました。着ける人やシーンを選ばないシンプルなデザインも気に入りました。
PSZ
オープンイヤー型 ネックバンドワイヤレス 耳スピーカー
セール価格¥16,500
(税込)
通常価格(/)
nwm WIRED|オンライン会議にも最適な有線タイプ
ワークシーンで使用するなら有線タイプのnwm WIREDをチェックしましょう。音漏れを抑制するPSZ技術を搭載しており、マイク機能も付いています。有線のため充電が切れる心配もありません。
nwm WIREDは、両耳約7.2 g(コード含まず)と軽量で、安定感も抜群です。オンライン会議だけではなく日常での使用にも便利でしょう。
3.5 mmステレオミニプラグとUSB Type-Cの2種類を展開しています。3.5 mmステレオミニプラグでは5色、USB Type-Cでは2色のカラー展開です。
▼体験者の声
音の遅延のなさを重視したいため、有線タイプのnwm WIREDを選びました。有線タイプでもオープンイヤー型なので、洗練された見た目になっています。イヤーフックの外れにくさや耳当たりの優しさも、毎日使うイヤホンとしておすすめできるポイントです。
PSZ
オープンイヤー型 有線 耳スピーカー
PSZ
オープンイヤー型 有線 耳スピーカー
nwm ONE|高音質なサウンドを実現するオーバーヘッドタイプ
nwm ONEはオーバーヘッド形状のオープンイヤー型イヤホンです。PSZとMagic Focus Voiceの両技術を搭載しているほか、蒸れることなく疲れにくいため、オーバーヘッド形状でも長時間にわたりストレスを感じません。
新開発の2wayドライバーにより豊かな音色を実現しており、音漏れ抑制と高音質を両立しています。機能美を追求したミニマルなデザインも魅力的です。
▼体験者の声
オーバーヘッドタイプのnwm ONEは、音の再現性が高いモデルです。本体の重さは非常に軽く、側圧も少ないので、耳が痛くなったり疲れたりすることなく長時間使用できます。もちろん音漏れも抑制されており、屋外でも心配せず着用できそうです。
Magic Focus Voice
PSZ
オープンイヤー型 オーバーヘッド 耳スピーカー
セール価格¥39,600
(税込)
通常価格(/)
オープンイヤーイヤホンで耳に優しいリスニング体験を
若年層に広がるイヤホン難聴は、イヤホンで音楽を楽しんでいる方にとって身近な社会問題です。大きな音を長時間聴き続けることにより誰しもが発症し得るため、イヤホンの音量や使用時間に注意しましょう。
耳に優しいイヤホンを選びたい方には、オープンイヤー型イヤホンがおすすめです。オープンイヤー型イヤホンは耳をふさがずに使用でき、長時間使用しても痛みや圧迫感がなく、耳が疲れにくくなっています。蒸れる心配もなく、衛生面でも安心できるでしょう。
nwm(ヌーム)の「耳スピ」シリーズは、音漏れを低減させるNTTの特許技術を採用しています。ワイヤレスタイプやネックバンドタイプ、オーバーヘッドタイプなどの種類があり、洗練されたデザインとカラー展開によって、日常生活のあらゆるシーンで活用できるでしょう。
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