
ランニング用のイヤホンとして、オープンイヤー型イヤホンが適しているのかどうかを知りたい方も多いのではないでしょうか。結論からいうと、周囲の音を聞けるオープンイヤー型イヤホンは、ランニングにもおすすめのアイテムです。
この記事では、オープンイヤー型イヤホンがランニングに向いている理由や、イヤホンの選び方のポイントについて解説します。使用時の注意点やおすすめのモデルも併せて紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

オープンイヤー型イヤホンは、耳をふさがない形状で周囲の環境音も聞けるため、ランニングやスポーツ、ジムでのトレーニング時に着用するイヤホンとして適しています。
また、イヤホンの形状はオープンイヤー型以外にも2つあり、それぞれの特徴は以下のとおりです。
| カナル型 |
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| インナーイヤー型 |
|
これらのイヤホン形状における特徴を踏まえると、ランニングには特にオープンイヤー型が適しているといえるでしょう。オープンイヤー型イヤホンの概要や選び方については、以下の記事もご参照ください。
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次に、ランニングでオープンイヤー型イヤホンの使用をおすすめする理由について解説します。
前述のとおり、オープンイヤー型イヤホンならランニング中に周囲の音を聞き取り、適切な判断を下せる安全性での利点があります。屋内のジムでランニングマシンを利用する場合には、一般的に一定の安全性が保たれているでしょう。
しかし、野外でランニングをしている際には、自転車・自動車の警告音や、踏切の警報音、人の声などを適切に聞き取り、安全面に配慮することが不可欠です。
過去には、イヤホンで音楽を聴きながら車道へ侵入したランナーが、後方から来た車のクラクションに気付かず事故となったケースもあります。耳をふさがないオープンイヤー型イヤホンなら、このようなリスクを減らし、安全性を高めてランニングを楽しむことが可能です。
オープンイヤー型イヤホンは、圧迫感や蒸れの軽減につながることが魅力のアイテムです。例えば、耳の穴が密閉されるカナル型のイヤホンを長時間使用した場合、細菌が繁殖して、外耳炎などといった耳のトラブルが発症するリスクも高まってしまいます。
特に、夏場の高温多湿な環境下では、長時間にわたるイヤホンの使用によって耳の健康に影響を与えやすくなります。しかし、オープンイヤー型イヤホンであれば蒸れづらいため、耳への負担も少なく済むでしょう。
オープンイヤー型イヤホンは、安全面や健康リスクに配慮できることに加え、音楽を聴くことにより走るモチベーションがアップするメリットもあります。
また、音楽のビートに合わせて走ると、リズムを一定に保ちやすいという利点も期待できます。特に、長い距離を走る場合にはペースの維持が重要となるため、BPM(1分間の拍数)を踏まえた選曲も効果的です。

ここからは、ランニングに適したオープンイヤー型イヤホンを選ぶためのポイントを詳しく解説します。ランニング中のイヤホン使用を検討している方は、ぜひチェックしてください。
オープンイヤー型イヤホンは、ランニング中にズレたり外れたりすることのないよう、フィット感が高く安定して装着できる形状のモデルを選ぶのがおすすめです。
例えば、左右のイヤホンがネックバンドでつながっている「ネックバンドタイプ」のイヤホンは、首の後ろに回して装着するため、安定感が高いことが魅力です。イヤホンの着脱が容易なうえ、イヤホンが一体化しているので紛失リスクも少ないでしょう。
ただし、同じネックバンドタイプでも、製品によって締め付けの強さやサイズ感などは異なることに留意が必要です。イヤホンのフィット感を調整できる製品もあるので、自分に合ったものを選んでみてください。
オープンイヤー型イヤホンの質量が軽いほど、ランニングで装着した際の耳への負担を減らせます。なるべく軽量なモデルを選べば、長時間のランニングも快適に楽しめるでしょう。
ネックバンド型のイヤホンを選ぶ場合、本体の重さが20g程度のモデルならランニング中に使用しても、軽量で疲れにくい効果が期待できます。なかには、片耳10g以下のモデルなども販売されているので、しっかりとチェックすることをおすすめします。
ランニング中は汗をかきやすくなるほか、突然の雨に遭遇する可能性もあるので、防水対応のイヤホンを選ぶのがおすすめです。防水性能は、国際的な規格である「IPコード」でチェックできます。
IPコードは、「IP+数字(2桁)」で示されており、1桁目の数字が防塵性能を指し、2桁目の数字が防水性能を指します。
防水性能は、いくつかの段階に分かれています。例えば、「IPX4」なら、あらゆる方向からの水の飛沫に対して保護できるレベルなので、ランニング用のイヤホンとしての使用でも安心です。
なるべく音質の良いオープンイヤー型イヤホンを選ぶなら、伝導方式もチェックしておくことが大切です。伝導方式とは、イヤホンの音をどのように伝えるかという方式のことで、大きく2つに分かれます。
一般に、空気伝導のオープンイヤー型イヤホンのほうが高音から低音までクリアに聴こえるため、骨伝導よりも音質が良い傾向です。
また、骨伝導の音を伝えるための振動や締め付けに不快感を覚えたり、長時間の着用が負担になったりする方も少なくありません。そのため、音質はもちろん、伝導方式による特徴の違いについても確認しておくと安心です。
骨伝導イヤホンのメリット・デメリットや、オープンイヤーと骨伝導の違いを詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もご確認ください。
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オープンイヤー型イヤホンに、快適にランニングできるための操作性が備わっていると便利です。例えば、イヤホン本体のボタンやタッチセンサーによって、音楽の再生/停止や音量調整ができれば、走りながらでも簡単に操作できます。
また、マイクが内蔵されたイヤホンなら、スマートフォンをポケットやランニングバッグに入れたまま通話が可能です。スマートフォンを取り出さずに済むため、通話が終わればスムーズにランニングを再開できます。
さらに、スマートフォンなどで利用できる音声アシスト機能に対応しているイヤホンもあります。音声操作が可能なので、曲名やアーティスト名を言えば、手軽に音楽の再生が可能です。
ワイヤレスのオープンイヤー型イヤホンを選ぶ場合、ランニング中にバッテリー切れが起きないように、連続再生時間がなるべく長い製品を選ぶと安心です。
充電ケース付きのイヤホンなら、ランニング終わりに収納するだけで自動的に充電されるので便利です。充電ケース込みで、バッテリーが30時間以上持つようなモデルも販売されています。
なお、イヤホンの充電を手間に感じるという方は、有線のモデルを選ぶのも選択肢の一つです。
オープンイヤー型イヤホンは、耳をふさがないという構造上、カナル型イヤホンなどと比較すると音漏れしやすいことが一般的です。例えば、ジムなどの公共施設でランニングマシンを利用するような場合、音漏れが原因でトラブルになる可能性もあります。
ただし、メーカーによっては音漏れを抑制する技術をイヤホンに搭載しており、周囲を気にすることなく利用できます。屋内外を問わず、快適にランニングを続けるためにも、イヤホンの音漏れ具合は事前にチェックしておくと安心です。
オープンイヤー型イヤホンの音漏れを抑える方法などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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オープンイヤーイヤホンは音漏れする?音漏れを抑える方法や技術も紹介
ここからは、ランニングでオープンイヤー型イヤホンを使用する際の注意点を解説します。イヤホンを長く愛用するためにも、しっかりと把握しておきましょう。
オープンイヤー型イヤホンに付着した汚れや汗を放置すると、故障や音質低下の原因にもなるので注意しましょう。イヤホン使用後の軽い拭き掃除を習慣化すれば、汚れの蓄積を防いで、快適に長く使えます。
また、イヤホン本体だけでなく、充電ケースの端子部分も定期的に掃除することが重要です。イヤホン掃除の詳しい方法やポイントを知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
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いくらオープンイヤー型イヤホンとはいえ、大音量で音楽を聴いているような場合には、ランニング中に外音を聞き取りづらくなるので注意が必要です。
安全確認が不十分だと、ほかのランナー・歩行者と接触したり、自動車・自転車との事故に巻き込まれたりする恐れもあります。そのため、周囲の環境音や警告音を聞き取れるように、イヤホンの音量を適切に保つことが大切です。

ランニングに適したオープンイヤー型イヤホンをお探しなら、nwm(ヌーム)の「耳スピ」シリーズがおすすめです。「耳スピ」は「耳スピーカー」の略称で、イヤホンでありながら、スピーカーのような臨場感のあるサウンドと開放感を備えたシリーズです。
すべての「耳スピ」製品に、音漏れを抑制するNTTの特許技術「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」を搭載しています。そのため、屋外でのランニングはもちろん、ジムなどの施設でランニングマシンを使用するシーンでも快適に使用できます。
また、いずれのモデルも空気伝導タイプであるため、クリアな音質で聴けることも特徴です。ここでは、「耳スピ」シリーズからランニングにおすすめの3製品を厳選して紹介します。

nwm GOは、左右のイヤホンがネックバンドでつながれた形状のモデルで、質量は約20 gと軽量です。IP55 相当の防塵・防水性能があるため、屋外のランニングでも安心して使用できます。音楽再生時の連続再生時間は最大10 時間あるほか、5 分の充電でも約1 時間の再生が可能です。
また、音声アシスト機能を搭載していることも特徴です。内蔵のマイクを使って、スマートフォンに搭載されたGoogleアプリを操作できるので、ランニング中にデバイスを取り出すことが面倒な時も便利に利用できます。
▼体験者の声
装着した時にまったく重さを感じないうえ、しっかりとフィットしてくれるので、ランニングに最適だと感じました。ネックバンド部分にほど良い柔軟性がある一方で、頭に沿う形で固定されているため、着脱もスムーズに行なえます。備え付けのボタンにより音楽の再生/一時停止や音量調整もできるので、より快適にランニングができそうです。














オープンイヤー型 ネックバンドワイヤレス 耳スピーカー

耳掛け式のオープンイヤー型イヤホンであるnwm DOTSは、片耳約8 gしかないので、着け心地が軽いことが特徴です。付属するS、M、Lのテールチップや、nwm公式ストアの購入特典であるテールフックを利用すれば、より自分にぴったりな装着感に調整できます。
カラーは、以下の5色を展開しているので、好みのモデルを見つけやすいでしょう。
また、連続再生時間は、イヤホン本体のみで約8 時間、充電ケース込みで最大32 時間あります。PSZ技術に加えて、NTTの特許技術「Magic Focus Voice(マジックフォーカスボイス)」を搭載していることもポイントです。マイクで自分の声をクリアに届けられるため、ランニング中に屋外で電話対応する時でも、スムーズな通話が可能です。
さらに、nwm GOと同様に音声アシスト機能にも対応しており、スマートフォンを取り出すことなく操作を手軽に行なえます。
▼体験者の声
とにかく軽い着け心地で、耳へのフィット感もばっちりでした。音質が想像以上に良く、屋外でも十分にながら聴きを楽しめます。また、専用アプリの「nwm Connect」を利用すれば、イコライザーを選択して好みの音色を選べるのも魅力的ですね。充電ケースはコンパクトなので、ランニングバッグなどにも問題なく入りそうです。














オープンイヤー型 ネックバンドワイヤレス 耳スピーカー

充電を気にせず手軽に使えるオープンイヤー型イヤホンをお探しなら、有線タイプのnwm WIREDを選ぶのも手です。nwm WIREDは、接続端子を2種類用意しており、「3.5 mmステレオミニプラグ」と「USB Type-C」から選べます。
コードを含めて全体質量は約16 gと軽いので、ランニングにも最適です。さらに、IPX4 相当の防水仕様なので、屋外で突然の雨に見舞われても安心です。
なお、3.5 mmステレオミニプラグのタイプは5色のカラーバリエーションがあり、ベーシックな白系・茶系・青系のカラーに加えて、ミントグリーンやコーラルピンクといった個性的なカラーのモデルも選べます。
▼体験者の声
コードがある分、耳に負担がかかるのではと少し不安でしたが、全体の重さが約16 gしかないため、まったく気になりませんでした。コード長は1.2 mあり、接続したスマートフォンをパンツのポケットに入れると、ちょうど良い長さです。有線タイプなので、ランニング前にバッテリーの残量を確認する必要がないこともうれしいですね。













オープンイヤー型 有線 耳スピーカー










オープンイヤー型 有線 耳スピーカー
ランニングの際にオープンイヤー型イヤホンを利用すれば、安全性の確保や耳の健康リスクの低減、走るモチベーションのアップにつながります。自分にぴったりなイヤホンを選ぶには、フィット感や音質、操作性、音漏れのしにくさなどをしっかりと確認することが大切です。
nwm(ヌーム)のオープンイヤー型イヤホン「耳スピ」シリーズは、すべてのモデルに音漏れを抑制するPSZ技術を搭載しています。高い防塵・防水性能を備える「nwm GO」や、充電の手間がない「nwm WIRED」など、さまざまなイヤホンをラインナップしていますので、ぜひチェックしてみてください。