夏のイヤホン使用と耳トラブルに関する実態調査2026
調査サマリ
■イヤホン・ヘッドホンを週3日以上使用する人は4割超。1日1時間以上が約半数。
3時間以上の長時間使用も19.0%。毎日使用するのはZ世代で48.9%にのぼり、ヤングシニア世代(19.3%)の約2.5倍。使用実態は世代で大きく異なる。
■イヤホン・ヘッドホンの利用シーンは「自宅」「移動中」が中心。7割超が"無防備な使い方"を経験。
■約6割が夏のイヤホン・ヘッドホン使用で不快感を経験。テレワーク中も運動中も、耳の不快感はあらゆるシーンに現れる。
■夏の耳の不快症状は「かゆみ・ムズムズ」、「ムレ・蒸れ感」がともに4割超。半数近くが耳の違和感を自覚するも、対処は自己流が中心。
57.7%が不快を感じても放置した経験あり。対処は耳かき掃除(29.7%)が最多で、医療機関の受診はわずか9.1%。
■9割超が夏の身体負担増を実感する一方、夏のケアで「耳」を意識する人は1割強。耳はまさに"夏ケアの盲点"。
■「耳カビ(外耳道真菌症)」を正しく知る人は1割強。ヤングシニア世代では3.3%と極端に低い。
■世代で異なる耳トラブルリスクの質。3つの型が浮き彫りに。
Z世代=無防備な酷使/働き世代=忙しくて後回し/ヤングシニア世代=知識不足で放置の三類型が浮かび上がった。
調査について
調査名:夏のイヤホン使用と耳トラブルに関する実態調査2026
調査対象:イヤホンを保有し、日常的に使用する男女639名
実施時期:2026年5月22日(金)~2026年5月31日(日)
調査方法:インターネット調査
有効回収数:事前調査 8663サンプル、本調査 639サンプル
世代の調査概要:
・Z世代:15~24歳 有効サンプル数:123名
・働き世代:25~49歳 有効サンプル数:301名
・ヤングシニア世代:50~69歳 有効サンプル数:215名
※掲載いただくときは、nwm(ヌーム)「夏のイヤホン使用と耳トラブルに関する実態調査2026」NTTソノリティ調べと記載ください。
※小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100にならない場合がございます。
調査結果詳細
イヤホン・ヘッドホンを週3日以上使用する人は4割超。1日1時間以上が約半数。
事前調査で全国8,663名にイヤホン・ヘッドホンの使用頻度を聞いたところ、「毎日使用している」27.7%、「週3~4日」15.7%を合わせ、週3日以上のイヤホン・ヘッドホンを使用している人が4割超にのぼりました。
年代別でみると、Z世代は48.9%が「毎日使用している」と回答。年齢により使用頻度に大きな違いがあることがわかりました。
さらに、1日あたりの使用時間は1時間以上が54.2%と約半数を占め、3時間以上の長時間使用も約2割に達しています。動画・音楽視聴に加え、リモートワークやナビ利用など、イヤホンが生活インフラ化している実態がうかがえます。
イヤホン・ヘッドホンの利用シーンは「自宅」「移動中」が中心。7割超が"無防備な使い方"を経験。
イヤホン・ヘッドホンの利用シーンについては、「自宅でのリラックス・動画/音楽鑑賞」47.3%、「通勤・通学の移動中」43.7%が中心で、「テレワーク・オンライン会議」26.8%、「運動・スポーツ」25.5%と、在宅・移動・運動まで生活のあらゆる場面に広がっています。
一方で、使い方は無防備で、何らかのリスク行動を経験した人は74.5%(「特にない」25.5%を除く)。具体的には「長時間着けっぱなし」44.0%、「着けたまま寝落ち」30.8%、「清潔にしたことがほぼない」20.5%、「友人と片耳シェア」16.7%が上位を占めました。
さらに、「水泳・スポーツ・入浴などの後にそのままイヤホンを使うか」という質問に対し、42.1%もの人が「よくある」「たまにある」と回答。Z世代〜働き世代では約半数(Z世代:52.9%、働き世代:52.8%)に達します。濡れた耳に密閉イヤホンで"蓋"をする習慣が浮かび上がりました。
約6割が夏のイヤホン・ヘッドホン使用で不快感を経験。テレワーク中も運動中も、耳の不快感はあらゆるシーンに現れる。
「夏のイヤホン・ヘッドホン着用時に汗や蒸れによる不快を感じたことがあるか」については、「感じたことがある」が59.4%にのぼりました。
耳の不快が生じる場面は生活全般に広がっています。テレワーク・オンライン会議中に耳の不快を経験した人は39.3%、運動・スポーツ中やその後では42.4%。とりわけ働き世代では、テレワーク・会議中は49.8%、運動・スポーツ中は55.9%と高く、イヤホンを外せない状況での酷使が耳の不快に直結しています。耳の不快は、もはや“夏特有”であると同時に、“シーンを問わない”リスクになっています。
夏の耳の不快症状は「かゆみ・ムズムズ」、「ムレ・蒸れ感」がともに4割超。半数近くが耳の違和感を自覚するも、対処は自己流が中心。
夏に耳の不快を覚えた人の症状として、「耳のかゆみ・ムズムズ感」45.4%、「ムレ・蒸れ感(耳の中が熱い)」44.5%が多い結果に。以下、「不快な臭い」22.3%、「耳の痛み・圧迫感」21.7%、「耳垢の増加」17.2%、「耳の詰まり感(耳閉感)」15.1%が続きました。かゆみや熱感は外耳道が高温多湿へ傾いたサインで、見過ごせば外耳炎へ進む恐れがあります。
症状が出た際の対処は、「綿棒・耳かきで耳の中を掃除」29.7%が最多。次いで「何もしない(放置)」23.7%、「耳を触らず安静」22.8%、「しばらく様子見」20.4%が並びました。一方、「すぐに耳鼻科・医療機関を受診」は9.1%にとどまります。
対して、不快や違和感があっても放置した経験がある人は57.7%と半数以上を占めました。
背景には「大したことないと思った」42.7%、「病院に行くほどではないと思った」36.1%が上位を占め、症状を自覚しながらも自己判断による先送りが受診機会を遠ざけています。
9割超が夏の身体負担増を実感する一方で、夏のケアで「耳」を意識する人は1割強。耳はまさに"夏ケアの盲点"。
近年の酷暑で身体負担が増えたと感じる人は92.5%を占めました。
夏の暑さ・湿気対策で意識してケアする部位は、「顔」49.1%、「首まわり」38.3%、「脇・足」37.2%が上位を占め、「耳」は14.9%で下位に沈みました。顔や首へのUV・冷感対策が浸透する半面、耳は依然として対策の死角であることが明らかになりました。
「耳カビ(外耳道真菌症)」を正しく知る人は13.8%。ヤングシニア世代では3.3%と極端に低い。
高温多湿で発症リスクが高まる外耳道真菌症、通称「耳カビ」を正しく理解する人は13.8%にとどまりました。
年代別では、ヤングシニア世代が3.3%とほかの世代と約10ポイント低いことが浮き彫りになりました。認知不足が初期症状の見落としと放置を助長し、重症化の入り口になりかねません。
世代で異なる耳トラブルリスクの質。3つの型が浮き彫りに。
Z世代=無防備な酷使
約2人に1人(48.9%)が毎日、23.0%が1日3時間以上使用。「長時間つけっぱなし」53.7%、「ほぼ手入れしない」26.8%、「友人と片耳シェア」23.6%と、無防備な使い方が全世代で最も濃く出ました。症状は「ムレ・蒸れ感」55.4%が突出し、不調が出ても「若いから自然に治る」と先送りする傾向(35.1%)が強い世代です。
働き世代=忙しくて後回し
テレワーク・会議でイヤホンを使う割合は30.6%、夏の不快を「感じる」人は72.1%で世代最多。外せない場面での酷使が常態化する一方で、放置経験も68.4%と最も高く、仕事・育児による時間不足が後回しを招いています。
ヤングシニア世代=知識不足で放置
利用は自宅鑑賞が中心(56.7%)。夏対策を「特にしていない」35.3%、症状が出ても「何もしない」37.7%がいずれも世代トップ。「耳カビ」認知3.3%の知識不足が重なり、症状を抱えながら対処せず・知らず・諦める構図が鮮明になりました。

イヤホン・ヘッドホンの形状違いによる耳まわりの温度上昇のサーモグラフィ実証実験
さらに、装着するイヤホン・ヘッドホンの形状の違いが耳まわりの温度に与える影響について、サーモグラフィを用いた実証実験を実施しました。
耳をふさがないオープンイヤー型であるnwmの耳スピと、耳を密閉するカナル型イヤホン・耳を覆う密閉型ヘッドホンを比較し、外気温25℃の屋外環境で約1時間連続着用したあとの耳介・外耳道周辺の温度を計測しました。
実証① ワイヤレスイヤホン(オープンイヤー型/カナル型)
nwmの耳をふさがないオープンイヤー型イヤホン「nwm DOTS」では、着用時35.8℃に対し、取り外し直後は36.0℃となり、温度差は約0.2℃にとどまりました。
一方、耳を密閉するカナル型イヤホン(他社製品)では、着用時35.5℃に対し、取り外し直後は36.4℃となり、温度差は約0.9℃となりました。
この結果から、オープンイヤー型のnwm DOTSは耳まわりの熱がこもりにくく、温度上昇を抑えられることが確認されました。
実証② ヘッドホン(オープンイヤー型/密閉型)
nwmの耳をふさがないオープンイヤー型ヘッドホン「nwm ONE」では、着用時34.5℃に対し、取り外し直後は35.1℃となり、温度差は約0.6℃と比較的小さい結果となりました。
一方、耳全体を覆う密閉型ヘッドホン(他社製品)は、着用時35.3℃に対し、取り外し直後は37.1℃となり、温度差は約1.8℃となりました。
この結果から、オープンイヤー型のnwm ONEは耳まわりの熱がこもりにくく、温度上昇を抑えられることが確認されました。
実証結果
イヤホン・ヘッドホンのいずれの比較においても、耳をふさぐカナル型・耳を覆う密閉型を着用していると耳まわりの温度が大きく上昇する傾向が見られました。
一方、耳をふさがないオープンイヤー型の耳スピは、温度上昇が小さく、耳まわりの熱がこもりにくいことが確認されました。装着部の通気性を確保することで、外耳道周辺の温度上昇を抑え、快適な装着感につながることが期待されます。
※サーモグラフィシステム「YGA-1000」(ワイエイシイガーター株式会社)を使用。
※本実証は計測例であり、温度変化には個人差や測定条件の影響があります。
考察
本調査では、高温多湿が続く梅雨から夏にかけてのイヤホン・ヘッドホンの使用実態と、それに伴う"耳の不快"の広がりが明らかになりました。
週3日以上の使用は43.4%、1日1時間以上は54.2%に達し、3時間を超える長時間派も19.0%。Z世代では48.9%が毎日手放さず、使用の常態化が世代を問わず進んでいます。
一方で、夏の紫外線や汗への対策として、肌や髪、目などへのケアを多くの人が実践するのに対し、耳のケアを意識する人はわずか14.9%。暑さによる身体への負担増を9割超(92.5%)が実感しながらも、耳だけはケアの盲点として取り残されている構図が浮かび上がりました。
実際に夏のイヤホン・ヘッドホン使用で不快を覚えた人は59.4%。症状としては「かゆみ・ムズムズ」45.4%、「ムレ・蒸れ感」44.5%が目立ちます。しかし、不快があっても放置した経験は57.7%にのぼり、医療機関の受診は9.1%にとどまります。
さらに、耳の高温多湿環境で発症リスクが高まる「耳カビ(外耳道真菌症)」を正しく知る人は13.8%。気づかぬまま我慢し、見過ごす流れが定着しています。
また、耳トラブルリスクの質は、無防備に酷使するZ世代、多忙で後回しにする働き世代、知識不足のまま放置するヤングシニア世代と、世代によって変化します。入り口は三者三様で、世代特性に沿った働きかけが欠かせません。
耳の中の高温多湿を避ける第一歩は、イヤホン・ヘッドホンの長時間・密閉での装着を見直すことです。サーモグラフィ実証でも、従来の耳をふさぐカナル型イヤホンや耳を覆う密閉型ヘッドホンの連続装着で耳まわりの温度が上昇する様子が確認されました。
ここで有効な手段となるのが、nwmの「耳スピ」シリーズです。耳をふさがないオープンイヤー型イヤホンのため、周囲の音が自然に聞こえながら装着部の通気を保つ構造は、ムレやかゆみの一因になる熱と湿気をためにくく、夏の耳環境の負担軽減につながります。
猛暑日や酷暑日が相次ぐ日本の夏。“耳の温暖化”という新たな課題に対し、“耳カビ”をはじめとする耳の不快や耳トラブルへの意識を高め、耳をふさがないオープンイヤー型イヤホンを“夏の新習慣”として社会に広げていくことが、これからの夏のリスニング事情の改善、ひいては耳の健康促進に不可欠であると私たちは考えます。
NTTソノリティは今後も、音のテクノロジーにより、耳の健康に寄り添う新たなプロダクトと価値を提案します。
※体感には個人差があり、症状がある場合は耳鼻咽喉科への相談を推奨します。
夏の耳トラブル対策に!夏の新習慣、耳スピ
NTTの特許技術搭載、耳をふさがないオープンイヤー型イヤホン「耳スピ」とは
nwmのオープンイヤー型デバイス。イヤホンなのに、まるでスピーカーのような開放感と臨場感のあるサウンドであることから「耳スピーカー」、略して「耳スピ」という愛称でシリーズ展開中。NTTの特許技術「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」※などの搭載により、耳をふさがないのに音漏れしにくく、周囲の音も聞こえるのでコミュニケーションも快適です。耳をふさがない形状で、熱や耳のムレをためこみにくく、圧迫感もないので長時間快適さが続きます。オーバーヘッド、完全ワイヤレス、ネックバンド、有線と、利用シーンに合わせて選べる豊富なラインナップも魅力です。
※NTTコンピュータ&データサイエンス研究所が開発した技術です。
「夏の新習慣、耳スピ」特設ページ公開中
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