医師と考える、夏のイヤホン習慣。世代別リスクと耳トラブル対策6選

新たな夏の課題|“耳の温暖化”

地球温暖化の進行で夏の気温は年々上昇し、気象庁が40℃以上の日を「酷暑日」と命名するなど、猛暑は年々深刻化しており、“耳の温暖化”による2つのリスクも、こうした気候の変化とともに高まっています。

リスク① 菌の増殖
高温多湿になった外耳道で、カビや細菌が繁殖しやすくなる(耳カビ・外耳炎)

リスク② 不快感の増加
蒸れ・かゆみ・疲れなど、症状には至らないものの耳に負担がかかっている状態

“耳カビ”への注目度も年々高まっており、検索トレンドでは梅雨入りの時期から上昇し、猛暑が続く時期にピークを迎える傾向が見られます。当社は、本来は梅雨の時期からの対策こそが重要だと考え、夏本番を前にしたこのタイミングで啓発に取り組んでいます。

世代別レポート|リスク構造は世代で異なる

生活者639名に見る“夏の耳”の実態

当社は、イヤホンを日常的に利用する全国の男女639名を対象に、「夏のイヤホン使用と耳トラブルに関する実態調査2026」を実施しました。

夏のイヤホン利用で「不快感を感じる」人は約6割(59.4%)にのぼり、真夏日・猛暑時には61.1%まで高まります。一方で、不快感があっても放置した経験がある人も約6割(57.7%)。「大したことない」「病院に行くほどではない」といった自己判断による先送りが目立ちました。

さらに、夏の暑さ・湿気対策として意識的にケアしている部位は、顔(49.1%)や首まわり(38.3%)が上位を占める一方、耳はわずか14.9%夏の身体への負担増を実感する人が9割以上にのぼるなか、耳は依然として見過ごされがちな部位であることが分かりました。

また今回の調査では、耳トラブルのリスクや放置の理由が世代によって構造的に異なることも明らかになりました。当社は、各世代のリスクを次の3タイプに整理しています。

Z世代(15〜24歳):リスク行動が集中する世代

イヤホンの長時間つけっぱなしや手入れ不足など、他世代と比較して“無防備な使い方”が多い傾向。

働き世代(25〜49歳):避けられず酷使し、不調も最多なのに後回し

イヤホンを外せない状況が常態化し、不快を感じても後回し(夏の不快感72.1%・放置経験68.4%)。

ヤングシニア世代(50〜69歳):症状はあるのに、しない・知らない・諦める

かゆみやムズムズ感が他世代より高い傾向があるのに、耳カビの認知率は圧倒的に低く、対策しないという放置状態も顕著。

※調査結果の詳細はこちら:https://nwm.global/blogs/special/26summer_report

専門家解説|大場 俊彦 医師(慶友銀座クリニック)による解説

大場 俊彦(おおば・としひこ)医師

医療法人社団慶友 慶友銀座クリニック 理事長・院長/医学博士。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の専門医として、慶應義塾大学病院、東京都済生会中央病院などの基幹病院で耳鼻咽喉科・頭頸部外科の経験を積み、現在は慶友銀座クリニックの理事長を務める。補聴器に関して専門的に研究し、米国・英国・日本で特許を取得している耳のスペシャリスト。

外耳炎・耳カビ(外耳道真菌症)とは

大場医師によると、「外耳炎」は、外耳道の皮膚が傷ついたり、高温多湿な環境で細菌や真菌(カビ)が繁殖したりして、かゆみ・痛み・耳閉感などの炎症を起こす病気です。

イヤホンが体の一部になっている現代では、「特に密閉型イヤホンの長時間使用による蒸れ・かゆみが深刻で、かゆみから始まり強い痛みを伴うことも多い」と説明します。放置すると難聴に至るケースもあります。

さらに厄介なのが「外耳道真菌症」、いわゆる“耳カビ”です。傷ついた外耳道にカビが繁殖した状態で、我慢できないほどのかゆみと痛みを伴います。

「細菌性の外耳炎の治療で抗生物質を使うと常在菌(いい菌)まで減り、かえってカビが繁殖しやすくなることもあるため、取り除いても再発しやすく、治療が長引きやすい」といいます。

なぜ夏に増えるのか――“耳の温暖化”

大場医師は、夏場に外耳炎・耳カビの患者が明らかに増えると指摘します。コロナ禍以降、テレワーカーに加えて10〜20代でもイヤホンによる娯楽が生活の一部となり、スマホをきっかけにイヤホンを使い始める高齢層も増えるなど、各年代で患者が増えているといいます。

密閉型(カナル型)イヤホンを長時間装着すると、菌が増殖しやすい高温多湿の環境が外耳道の中で簡単に揃ってしまいます。

外耳炎の主な要因は、①イヤホンの"密閉"による高温多湿②耳の中の汚れ(汗・皮脂・耳垢)③耳かきなど物理的な強い刺激の3つで、これに“耳の温暖化”が重なることでリスクが高まります。

サーモグラフィ実験:密閉型は耳まわりが約1.8℃上昇

当社が実施したサーモグラフィ実験(外気温25℃の屋外環境で密閉型/オープンイヤー型のイヤホン・ヘッドホンを約1時間連続着用したあとの耳介・外耳道周辺の温度を計測)では、他社の密閉型ヘッドホンを着用した場合、耳まわりの温度が約1.8℃上昇しました。

この結果について、「耳の穴の中には“アポクリン汗腺”が存在するため、実際に汗をかいてジメジメすることがあります。それにより菌の増殖や、過度なケアによる外耳道のキズにより感染のリスクが高まる」と解説しました。

※サーモグラフィ実証実験の詳細はこちら:https://nwm.global/blogs/special/26summer_report

気温・湿度だけではない、世代ごとに異なるリスク

調査でも明らかになった、世代ごとのリスク行動や実際の症状の違いについて、大場医師は「リスクの構造そのものが世代で異なる」と解説しました。

Z世代(15〜24歳):増殖タイプ
発汗・皮脂が活発でこもりやすく、皮脂や耳垢が真菌(カビ)の栄養源になりやすい世代。長時間使用や手入れ不足など"無防備な使い方"が重なります。

働き世代(25〜49歳):慢性化タイプ
テレワークやオンライン会議などで"外せない使用"が常態化。不快を感じても「忙しいから後で」と先送りし、慢性的な酷使が静かに進行しやすい世代です。特に、テレワークでイヤホンの使用が常態化すると、つい無意識に指や綿棒などで耳の中を触り、かゆみや痛みを訴える患者さんも増えています。

ヤングシニア世代(50〜69歳):回復困難タイプ
加齢で皮脂が減少しバリア機能が低下するため外耳道が傷つきやすく、トラブルが起きると回復に時間がかかります。また耳のかゆみだけでなく、聞こえづらさなど他の耳の変化もあり、症状に気づきにくく対策が遅れるケースも。加齢に伴い、一度トラブルが起こると治りにくくなる点も課題です。

“かゆみに直接効く薬はない”=予防が重要

大場医師は、外耳炎で多く見られる“かゆみ”を直接抑える薬がない点を強調します。抗生物質は細菌性の外耳炎には有効ですが、かゆみ自体には作用しません。

また、外耳道真菌症(耳カビ)は抗生物質では治療が難しく、ステロイド等で炎症を抑えても真菌(カビ)の増殖を招くリスクがあります。

重症化すると炎症が鼓膜にまで及び、鼓膜が破れてしまうこともあります。かかってからでは治しにくいからこそ、日頃の予防が現実的な解決策になるといいます。

今日からできる「耳の温暖化による耳トラブル対策」 6選

  1. 耳の中を触らない・擦らない
    小さな傷から菌が侵入する。無意識に耳を掻く“ながら”の癖は厳禁。
  2. 耳かきは月1〜2回まで
    耳には自浄作用がある。やり過ぎは自浄作用を乱し、傷の原因に。
  3. 耳が濡れたままイヤホンを着けない
    入浴・運動後などは高温多湿に。しっかり乾いてから着用する。
  4. 1時間に10分は耳を休ませる
    長時間装着は耳の中の温度・湿度を上げる。こまめに外して通気を。
  5. イヤホンは週1回ケア
    汗・皮脂・耳垢は菌の温床に。シリコン製チップは水洗い+乾燥を。
  6. 耳をふさがないイヤホンを選ぶ
    密閉すると熱と湿気がこもる。形状の見直しも対策のひとつ。

通気性を考えたイヤホンの使い分け

耳をふさぐカナル型イヤホンは外耳道に物理的な刺激を与えやすく、耳を覆う密閉型ヘッドホンは耳まわりに熱がこもって湿気もたまりやすくなります。特に、テレワークなどで音楽を聴きながら仕事をする方は、耳の奥までふさぐ密閉型を長時間使いがちです。

その点、人の声や周囲の音が聞こえる、耳をふさがないオープンイヤー型イヤホンは、オンライン会議などにも使いやすく、耳への負担を軽くしやすいことから、特に夏にはおすすめの選択肢です。」と大場医師は解説しました。

nwmの取り組み|夏の新習慣、耳スピ

耳の温暖化対策に。オープンイヤー型イヤホンで夏支度を。

NTTの特許技術を搭載した耳をふさがないオープンイヤー型デバイスを展開している「nwm(ヌーム)」。

「夏の新習慣、耳スピ」と題して、耳の温暖化対策として耳をふさがないイヤホン「耳スピ」を提案していきます。

想定する活用シーン

  • ビジネスパーソンへ—— 会議が続く夏に“耳のクールビズ”
  • 在宅のパパママへ—— 耳をふさがない、育児と仕事の両立
  • ランナー・スポーツマンへ—— 汗だくのワークアウトに耳の風通し
  • おこもり長時間エンタメ派へ—— 耳をこもらせない“開放習慣”

「夏の新習慣、耳スピ」特設ページ公開中!

夏におすすめの理由をデータで解説!
あなたに夏に合う耳スピはどれ?シーンに合わせて最適な製品をご紹介。
お得なキャンペーンやイベント情報など随時更新予定です。

1.サーモ比較 耳の表面温度をサーモグラフィで比較。 耳スピは耳をふさがないから、熱がこもりにくいことがわかります。
2.夏のイヤホン不快感 真夏日・猛暑日に、イヤホンやヘッドホン使用中・使用後の耳の不快感が増すと回答。
3.夏に感じる、耳の不快症状 かゆみ、熱ごもり、圧迫感。 夏の耳ストレスは、さまざまな症状として表れます。
4.耳スピを、夏のソトで使った人の実感 耳をふさがないから、夏の外でも耳元がこもりにくい。 通気性のよさが、実感値にも表れています。
5.長時間でも、快適さが続く 軽やかな着け心地で、長時間でも耳への負担を抑えやすい設計です。
6.特に便利だったこと

特設ページはこちら

耳スピラインナップ

nwmのオープンイヤー型デバイス。イヤホンなのに、まるでスピーカーのような開放感と臨場感のあるサウンドであることから「耳スピーカー」、略して「耳スピ」という愛称でシリーズ展開中。NTTの特許技術「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」の搭載により、耳をふさがないのに音漏れしにくく、周囲の音も聞こえるのでコミュニケーションも快適です。

耳をふさがない形状で、熱や耳のムレをためこみにくく、圧迫感もないので長時間快適さが続きます。オーバーヘッド、完全ワイヤレス、ネックバンド、有線と、利用シーンに合わせて選べる豊富なラインナップも魅力です。

Magic Focus Voice PSZ

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