
オープンイヤー型ヘッドセットの概要や選び方について、詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。一口にオープンイヤー型ヘッドセットといっても、その接続方法やマイク性能には違いがあるため、自分のニーズに合ったモデルを選ぶことが大切です。
今回は、オープンイヤー型ヘッドセットの概要やメリット、選び方について詳しく解説します。また、おすすめのオープンイヤー型ヘッドセットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ヘッドセットとは、音声を聴くヘッドホン・イヤホンの機能と、自分の声を届けるマイク機能が一体化した機器の総称です。従来はヘッドホンに組み込みマイクが付いたヘッドセットが主流であり、通話やゲームでの使用に特化していました。しかし最近では、イヤホンにマイクが搭載されたヘッドセットも増えており、あらゆるシーンで利用されています。
ヘッドセットのなかでもオープンイヤー型ヘッドセットとは、耳をふさぐことなく、音楽鑑賞や通話が可能なタイプを指します。従来のカナル型のように耳をふさがないため、耳の負担や蒸れが軽減され、また周囲の環境音や声も聞けることが特徴です。
オープンイヤー型のイヤホンの特徴やメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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オープンイヤー型ヘッドセットを利用する具体的なシーンは、以下のとおりです。
上記のとおり、ヘッドセットはさまざまなシーンで利用されています。特に、ハンズフリー通話が可能なことは大きな利点でしょう。例えば、自動車の運転中にスマートフォンを持って通話することは道路交通法で禁止されていますが、ヘッドセットを利用すればスマートフォンを持たずに通話できます。
なかでも、イヤホンタイプのアイテムは、コンパクトで持ち運びしやすいことが魅力です。通勤・通学の移動中やスポーツをしている際に音楽鑑賞を楽しみつつ、突然電話がかかってきてもスマートフォンを取り出すことなく対応できます。

次に、オープンイヤー型ヘッドセットのメリットについて紹介します。
オープンイヤー型のヘッドセットは、耳が密閉されることがないため、仮に長時間使用したとしても疲れにくいという点がメリットです。例えば、夏場に屋外で装着するシーンや、ランニング中に装着するシーンでも、耳が蒸れにくいので快適に過ごせるでしょう。
なお、耳を完全にふさがないことから、圧迫感を抑えられることも魅力の一つです。
オープンイヤー型ヘッドセットは、搭載のマイクを使って会話できるというヘッドセットの特徴に加えて、外音を聞けるというオープンイヤー型の特徴をも兼ね備えています。例えば、ビジネスシーンでオープンイヤー型ヘッドセットを使う場合、ふと話しかけられてもヘッドセットを外す手間が不要で、シームレスなコミュニケーションが可能です。
また、屋外で装着する時は、周囲の音も聞きながら行動できるため安心です。具体的には、自動車が接近してきた際の走行音・警告音や、公共交通機関のアナウンスなどを聞き逃すリスクを減らせます。
さまざまなオープンイヤー型ヘッドセットが販売されているため、デザイン性に優れたアイテムを選べば、プライベートシーンでファッションの一部としても取り入れられます。
具体的には、スタイリッシュなデザインのアイテムや、目を引くカラーを使ったアイテムをチェックするのがおすすめです。ヘッドセットによっては、豊富なカラーバリエーションを展開しており、自分好みのモデルを選べます。

続いて、オープンイヤー型ヘッドセットを選ぶ際にチェックすべきポイントについて解説します。
オープンイヤー型ヘッドセットの接続方法は、無線(ワイヤレス)と有線に大別されます。それぞれの特徴を見てみましょう。
Bluetoothを使った無線(ワイヤレス)接続のヘッドセットは、自由に動いたり、デバイスから離れたりできることが特徴です。そもそもケーブルがないため、有線接続のヘッドセットのようにケーブルが断線する心配もありません。
一方で、充電が必須となることには留意が必要です。目安として、連続再生時間が8時間あれば、ヘッドセットを一日中装着する時でも安心です。ヘッドセットの利用シーンや使用頻度を考慮して、バッテリー性能をしっかりとチェックしておきましょう。
有線接続のヘッドセットは、音の途切れや遅延などが発生しにくいため、接続時の安定性が高いとされています。そのため、音質に安定感を求める方は特にメリットが大きいといえるでしょう。
また、充電する必要がないほか、紛失リスクが低いという利点もあります。断線には注意が必要ですが、バッテリーが搭載されていないため、バッテリーの劣化リスクはありません。
なお、ヘッドセットを有線接続する方式は、以下の2つに分かれます。
| ステレオミニプラグ | ヘッドセットの場合、3.5mmの4極プラグを指すことが一般的。パソコン以外に、オーディオ機器などとも接続できる。 |
| USB | アナログ信号を用いないため、ノイズがのりにくいことが特徴。おもにパソコンと接続できる「USB Type-A」や、スマートフォンやパソコンなど幅広い機器と接続できる「USB Type-C」などがある。 |
ワイヤレスのオープンイヤー型ヘッドセットは、装着方法が大きく3つに分かれます。ここでは、それぞれの特徴を紹介します。

オーバーヘッドタイプとは、両端にイヤーパッドが取り付けられたヘッドバンドを、頭の上に被せて装着するモデルのことです。頭部に被せるため装着感が安定しており、長時間使っても疲れにくい特徴があります。
また、ほかの装着方法のヘッドセットに比べるとドライバーの口径が大きいため、より高音質を楽しみたい人にも適しています。ファッション性の高いモデルも展開されているので、おしゃれに気を配りたい人にもおすすめです。
完全ワイヤレスタイプとは、左右のイヤホンが独立しているモデルを指します。バンドやケーブルがないため、衣服などと絡まる心配がなく、移動中でも快適に使えるでしょう。
専用の充電ケースが付属していることが一般的で、ケースに収納すれば移動中も充電が可能です。なお、充電ケース込みでバッテリーが約30 時間以上持つモデルなどもあるので、充電する時間が取りづらい時でも便利に使えます。
ネックバンドタイプや肩掛けタイプとは、左右のイヤホン部分とネックバンドが一体化されたヘッドセットを指し、首の後ろに回して装着することが特徴です。ネックバンドのコードは首元で安定するため、有線イヤホンのように衣服と擦れてタッチノイズ(雑音)が発生する可能性も低く、快適に音を聴けます。
また、イヤホンとネックバンドがつながっているため、片方のイヤホンだけを紛失するリスクがありません。装着時の安定感もあるので、運動中の使用にも適しています。
オープンイヤー型ヘッドセットの伝導方式は、以下の2つに大きく分かれます。
| 伝導方式 | 特徴 |
| 空気伝導 |
|
| 骨伝導 |
|
上表の特徴からわかるように、音質面を重視するなら空気伝導のヘッドセットを選んだほうがよいでしょう。なかには、骨伝導に特有の振動を不快に感じる人もいますが、空気伝導ならそのような違和感もありません。
骨伝導イヤホンのデメリットや、オープンイヤーと骨伝導との違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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骨伝導イヤホンのデメリットは?メリットや後悔しないための対策も紹介
マイクの性能は、どの方向の音声を拾うのかを示す「指向性」が目安となります。指向性の種類ごとの特徴は、以下のとおりです。

| 指向性 | 特徴 |
| 全指向性 |
|
| 双指向性 |
|
| 単一指向性 |
|
なお、ヘッドセットのモデルによっては、通話時の雑音をカットする技術なども搭載しているので、チェックしておくとよいでしょう。

オープンイヤー型ヘッドセットをお探しなら、マイク搭載のnwm(ヌーム)のオープンイヤー型イヤホン「耳スピ」シリーズがおすすめです。「耳スピ」とは「耳スピーカー」の略称で、イヤホンでありながら、まるでスピーカーのような臨場感のあるサウンドと開放感を楽しめる、空気伝導式のイヤホンです。
また、NTTの特許技術「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」を搭載していることも耳スピの特徴。耳元付近の360 度に音を閉じ込めるPSZ技術により、オープンイヤー型ながら音漏れを抑制できるため、プライバシーも確保できます。
さらに、上位モデルにはNTTの特許技術「Magic Focus Voice(マジックフォーカスボイス)」を搭載しています。この技術により、環境音やノイズと分離して自分の声だけをクリアに届けられるため、オンライン会議や通話もストレスなく行なえます。
ここでは、「耳スピ」シリーズから厳選した4つの製品を紹介するので、ぜひチェックしてください。
| 製品 | 製品画像 | ワイヤレス/有線 | マイク | 連続再生時間 |
質量
|
| nwm ONE | ![]() |
ワイヤレス |
MEMS型(全指向性)×2 | 最大20 時間 | 約185 g |
| nwm DOTS | ![]() |
完全ワイヤレス |
MEMS型(全指向性)×2 |
本体のみ約8 時間 (充電ケース込みで約32 時間) |
片耳:約8 g |
| nwm GO | ![]() |
ワイヤレス |
MEMS型(全指向性) | 最大10 時間 | 約20 g |
| nwm WIRED | ![]() |
有線 | ECM(全指向性) |
有線のため制限なし |
全体:約16 g ※コード含む 本体:約7.2 g ※コード除く |

nwm ONEは、オーバーヘッドタイプながら側圧が軽いため、圧迫感なく装着が可能。約185 gと軽量なので、長時間でも快適に使用できます。
また、PSZ技術に加えて、Magic Focus Voiceを搭載しているため、オンライン会議や通話といったシーンにも最適です。Bluetoothの無線接続が基本ですが、付属のUSBケーブルを使えば有線接続も可能で、自分に合った使い方を実現できます。
「耳スピ」シリーズのなかでも特に音質にこだわったモデルで、中高域用と低域用の2wayドライバーにより、豊かな音色を楽しめます。
▼体験者の声
イヤーパッドとヘッドバンドがやさしく頭にフィットしてくれるので、装着感がとても軽く、長時間使用しても疲れませんでした。Magic Focus Voiceのおかげで、自分の声がクリアに伝わり、通話もスムーズに行なえます。また、オーバーヘッドタイプならではのダイナミックな高音質を楽しめることも、うれしいポイントです。











オープンイヤー型 オーバーヘッド 耳スピーカー

nwm DOTSは、耳掛け式の完全ワイヤレスイヤホンで、片耳約8 gと非常に軽量であることが特徴です。nwm ONEと同様に、NTTの特許技術であるMagic Focus Voiceを搭載しているため、オンライン会議でも便利に使えます。
また、シリコーン製のテールチップはS・M・Lの3サイズが付属しているので、耳のフィット感を自由に調整できます。別売りのテールフックを活用すれば、さらに装着感のアップも可能です。屋内での使用はもちろん、屋外の移動中に利用するヘッドセットとしても重宝するでしょう。
なお、ベーシックなチャコールブラック、ストーンホワイトのほか、マスタードイエローやモスグリーン、バーガンディレッドなどのアクセントカラーを含め、5色のカラーバリエーションから選べるのもポイントです。
▼体験者の声
スタイリッシュなデザインが魅力的で、ビジネスシーンに加えてプライベートでも活躍してくれそうだと感じました。イヤホン本体のタッチセンサーを操作することによって、着信を受けたり音量を調整したりできるので、デバイスの操作は最小限に抑えられます。充電ケースは約65 gと軽く、サイズもコンパクトなので、持ち運びにも困りません。



















オープンイヤー型 完全ワイヤレス 耳スピーカー

nwm GOは、約20 gと軽量であることに加え、ネックバンド部分の柔軟性も高く、快適に装着できるヘッドセットです。音楽再生時の連続再生時間は、最大10 時間となっています。さらに、わずか5 分の充電でバッテリーが約1 時間持つため、急いでいる時でも安心です。
オープンイヤー型で周囲の音も聞けることから、アウトドアやワークアウトといったシーンに最適でしょう。なお、IP55 相当の防塵・防水仕様なので、運動時にも気兼ねなく使えます。
▼体験者の声
ネックバンドタイプのイヤホンは初めて装着しましたが、想像以上に軽い着け心地で、しっかりとした安定感がありました。備え付けのボタンを押せば、着信対応やキャンセルを行なえるほか、音楽の再生/一時停止もできるので便利です。2台の機器と同時に接続できる「マルチポイント接続」に対応しているのも助かります。














オープンイヤー型 ネックバンドワイヤレス 耳スピーカー

nwm WIREDは、3.5 mmステレオミニプラグとUSB Type-Cの2種類から選べる有線タイプのイヤホンです。前者のカラーバリエーションは5色あり、ダークブラウンやホワイトベージュといったベーシックなものから、ネイビーブルー、コーラルピンク、ミントグリーンなどの目を引くカラーも展開しています。
また、充電切れの心配が不要なため、ビジネスシーンでも安心して使えます。エントリーモデルの手が届きやすい価格なので、ワイヤレスイヤホンの予備として持っておきたい方にもおすすめです。
▼体験者の声
イヤーフックを耳に掛ければ簡単に装着できるため、これまで使用してきた有線のイヤホンと比べても、軽い着け心地なのが印象的でした。充電する手間がないうえ、マイクも搭載しているので、出張先や旅行先に持っていくヘッドセットとして便利に使えそうです。リーズナブルな価格で入手できるのもうれしいですね。













オープンイヤー型 有線 耳スピーカー










オープンイヤー型 有線 耳スピーカー
オープンイヤー型ヘッドセットのメリットとして、長時間使用しても疲れにくいことやシームレスなコミュニケーションを実現できることが挙げられます。接続や装着の方法、音の伝導方式などを踏まえたうえで、自分の利用シーンに適したアイテムを選んでみてください。
豊富な選択肢からオープンイヤー型ヘッドセットを選びたいという方は、ぜひnwm(ヌーム)の「耳スピ」シリーズをチェックしてみてはいかがでしょうか。オーバーヘッドタイプや完全ワイヤレスタイプ、有線タイプなど、用途に合わせてセレクトできるさまざまなアイテムを展開しています。
いずれの製品も、音漏れを抑制するPSZ技術が搭載されているので、オープンイヤー型ならではの開放感を楽しみつつ、屋内外で気軽にお使いいただけます。